粉瘤が熱を持つ時とは?

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ここでは、「粉瘤が熱を持つ時」
についてお話します。

 

「粉瘤はただのニキビやおできみたいなもの…」

 

とついつい放置されてしまいがちですが、
実は悪化すると炎症を起こして

 

熱を持つようになり、腫れたり
膿んだりすることもあります。
これを

 

「炎症性粉瘤」

 

といいますが、通常の粉瘤と比べて
症状もつらいですし
治療もちょっと厄介になります。

 

今回は炎症性粉瘤についての解説と、
具体的な治療方法や自分でできる
対処法などについても紹介します。

 

炎症性粉瘤とは?

 

粉瘤は何らかの原因により
皮膚の下に袋状のものが発生して、

 

中に皮脂や角質といった老廃物が
溜まってしまった状態のものです。

 

良性腫瘍ですので
命の危険はありませんが、
自然治癒するものでもありません。

 

小さなものは数ミリ〜、
大きなものは数十センチ程にもなり、
身体中至る所にできる可能性があります。

 

皮膚の表面からみるとドーム状に
プックリと膨らんでおり、

 

真ん中辺りに黒い点の
ようなものが見えます。

 

これは「ヘソ」と呼ばれるもので、
外部と袋状の中身を繋ぐ開口部です。

 

粉瘤は放っておいたり、
ニキビのように潰して
膿を出したりすると、

 

この開口部から細菌が侵入して
感染を起こすことがあります。

 

すると炎症を起こして酷い痛みがでたり、
腫れて熱を持ったり膿んだりして、

 

様々な症状があらわれますがこの状態を
「炎症性粉瘤」といいます。

 

酷く膿が溜まった粉瘤から中身が
飛び出すことがあり、そうなると
独特の異臭をはなつのが特徴です。

 

炎症性粉瘤の治療法は?

 

炎症を起こす前に皮膚科や形成外科を
受診できればベストですが、

 

既に炎症性粉瘤を発症して
しまっている場合はすぐに
病院へ行ってください。

 

粉瘤は自然治癒することがありませんし、
粉瘤が潰れて膿が飛び出したら
炎症が広がってしまうからです。

 

治療法は、炎症を起こしている
粉瘤の場合はまずは抗生物質や
抗生剤などの抗菌薬を使用したり、

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少しだけ切開して中の膿を取り除く
排膿処置を施したりして
炎症が治まるのを待ちます。

 

炎症がある状態ですと、
老廃物を溜めている袋状の構造物が
脆く破れやすいためです。

 

だいたい1〜2週間程度
かかることが多いですが、

 

あまりに悪化が酷い場合は
何度か排膿処置をすることもあるので、
その場合はさらに時間を要します。

 

炎症が治まると、さらに手術を
行なうかどうかを判断します。

 

最終的に完治させるには手術によって
嚢胞と呼ばれる袋状の構造物ごと
取り除かないと再発してしまうからです。

 

手術方法はなるべく小さく切開して
中身を袋ごと取り除く「小切開摘出術」と、

 

専用のメスで穴を開けて中身を絞り出し、
最後に袋を取り出す「くりぬき法」
があります。

 

粉瘤の大きさやできた場所に
よって手術方法が決定されます。

 

自分で気をつける点

 

炎症性粉瘤の予防や、
悪化を防ぐために
自分でできる対処法もあります。

 

腫れて痛みを感じるような時は、
アイスノンをタオルで包んで
冷やしてあげると少し和らぎます。

 

また解毒作用のあるどくだみ茶を
飲み続けることもオススメします。

 

これは炎症を起こした粉瘤を
改善させる作用があり、

 

まだ炎症を起こしていない
粉瘤に対しては悪化を防ぐ作用があります。

 

そして炎症性粉瘤を発症しないために
何よりも大切なことは、

 

「触らない」

 

ことです。

 

気になっていじりたくなるのは
わかりますが、手にはたくさんの

 

雑菌が不着しているので簡単に
細菌感染を引き起こしてしまいます。

 

潰すのはもっとも悪化する
リスクの高い行為ですので控えましょう。

 

熱を持つような粉瘤は炎症を
起こしている可能性があります。

 

できるだけ早めに病院へ行くようにしましょう。

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