粉瘤手術後に膿がでた時とは?

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ここでは、「粉瘤手術後に膿がでた時」
についてお話します。

 

粉瘤は皮膚の良性腫瘍の中で、
最も多く見られる症状の1つです。

 

そのため、粉瘤を摘出手術した
という方も多いのではないでしょうか。

 

粉瘤の手術は、小さければ外来で
20分前後で終わる簡単なものです。

 

そんな粉瘤の手術ですが、手術後に
膿が出てしまうと不安になりますよね。

 

「もしかしたら、傷の跡が残ってしまうかも」

 

と考えるかもしれません。

 

そこで今回は、
粉瘤の手術後の膿について紹介します。

 

粉瘤の手術

 

粉瘤は、摘出手術をしなければ完治しません。

 

そのため基本的には、
全ての場合で手術治療が必要となります。

 

手術には、

 

・小切開摘出術
・くり抜き法

 

の2種類があります。

 

小切開摘出術とは、
粉瘤の開口部(皮膚に空いた小さな穴、

 

黒い点状に見える事もある)を中心に、
出来るだけ小さく皮膚を切開します。

 

そして、そこから嚢腫を引っ張り出す方法です。

 

除去後には、皮膚を縫合します。

 

一度も炎症を起こしていない場合に
勧められる方法です。

 

また、炎症があっても軽い場合は、
まず炎症を抑える治療を行ってから行われます。

 

炎症がひどい場合は、一度切開して
膿を出し開いた状態で軟膏治療を行い、
傷が治るまで期間をおきます。

 

症状が落ち着いたら改めて切除術を行いますが、
この場合は炎症の無い粉瘤よりも

 

治療期間が長引き、
傷跡も目立つようになります。

 

くり抜き法とは、ディスポーザブルパンチ
と呼ばれる特殊なパンチで粉瘤に穴を開け、
内容物を揉み出す方法です。

 

除去後、しぼんだ袋も全て取り除きます。

 

開ける穴の大きさの大きさは、
粉瘤の大きさやできた部位によって変わります。

 

主に2〜6mmサイズの
パンチが用いられますが、
中には1mmを持つクリニックもあります。

 

クリニックや医師によって、
開いた穴を縫合する事もあれば、

 

縫合しないでガーゼやテープで
保護する事も様々です。

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切除術に比べて手術が短時間で済む
というメリットがある反面縫合しない場合は

 

傷口がふさがるまで時間がかかる
というデメリットがあります。

 

また、足の裏や内容物が
固形化した粉瘤には向きません。

 

手術後の痛み、傷跡

 

摘出術もくり抜き法も、
手術後麻酔が切れた後から翌日くらいまでは、
痛みが残る場合があります。

 

痛みといっても、我慢できる程度の
ものがほとんどですが、痛み止めの
内服薬を処方してもらえるので安心でしょう。

 

手術後は、皮膚を縫合した場合は
治りがよく、約1週間後には抜糸できます。

 

くり抜き法で縫合しなかった場合は、
完全に穴が塞がるまで
2〜3週間かかる事もあります。

 

また、クレーター状の
ニキビ跡のような若干の凹みが残ります。

 

縫合の傷跡は、半年〜1年で
目立たなくなる事が多いです。

 

顔など傷跡が気になる箇所は、
皮膚のシワを利用したり、
目立たない方向に切開したりして

 

極力傷跡が残らないように
処置してくれる医療機関もあります。

 

医療機関によっては、
より傷跡の目立たない方法を提供する所も

 

あるので、傷跡が気になる場合は
調べてみると良いでしょう。

 

手術後に出る膿

 

手術後に膿が出るのは、
傷口が化膿してしまっているためです。

 

消毒をこまめに行い、
心配な場合は医師に一度見てもらいましょう。

 

もし悪臭を伴うようでしたら、
内部にまだ袋がある可能性もあります。

 

粉瘤は、袋を取らないと再発の
可能性がありますが、場所や

 

程度によっては手術をせずに
内部の膿を絞り出す事もあります。

 

内部の膿を全部絞り出せば、
袋があっても当分再発はしないし、
一生そのままの人もいます。

 

悪臭は、袋の中の異物が
全部出てしまえば無くなります。

 

傷が塞がれば、体内に残った
膿が自然に身体に吸収されます。

 

このように、粉瘤の手術後に
膿が出る事もあるのです。

 

膿が出てしまうと焦ってしまいがちですが、
きちんと対処すれば時間はかかりますが治ります。

 

是非一度、手術を受けた
医療機関に相談してみてくださいね!

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