粉瘤の手術で失敗した時とは?

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ここでは、「粉瘤手術で失敗した時」
についてお話します。

 

粉瘤は皮下組織に何らかの原因によって
袋状の嚢胞が発生し、中で皮脂や角質
といった老廃物が溜まったものです。

 

小さいものは数ミリ程度ですが
大きなものは数十センチにもなります。

 

したがって大きなしこりのように
なることもありますが基本的には

 

良性腫瘍に分類されるものですので
心配ありません。

 

ただ、放っておくと細菌が侵入して
炎症を起こして痛みを感じたり、

 

腫れたり、膿んだりして
しまうことがあります。

 

こうなると厄介ですし、
粉瘤は自然治癒しませんので

 

発見したらできるだけ早く
病院へ行くことが望ましいです。

 

完治させるには手術で粉瘤の
袋ごと摘出する必要があります。

 

手術と聞くとなんとなく抵抗を
感じる人がほとんどだと思いますが、

 

今回はそんな不安を少しでも
取り除くために粉瘤の手術の成功率や、
失敗のリスクについて解説します。

 

粉瘤の手術で失敗するリスクは?

 

粉瘤の手術方法は主に二つあり、
粉瘤の大きさやできた場所によって

 

「小切開摘出術」と「くりぬき法」が
適宜選択されます。

 

小切開摘出術は粉瘤をできるだけ
小さく切開して、中身を袋状の
嚢胞ごと摘出する方法です。

 

一方、くりぬき法は穴あけパンチ
のようなメスで穴を開けて

 

中身を絞り出し、最終的に
嚢胞を排出する方法です。

 

粉瘤は皮膚のすぐ下にある嚢胞を
取り去る手術ですので、

 

巨大なものでない限りは局所麻酔を
かけて行なう30分程度の簡単な手術です。

 

したがって成功率は全手術中で比べると
極めて100%に近いもので、

 

病院によっては初めて受診した
その日にいきなり手術を行なう
こともあるくらいです。

 

ただし物事には絶対はありませんし、
極めて100%に近い成功率でも

 

ほんの少しだけ失敗する
リスクは伴います。

 

しかし粉瘤手術においては
何をもって失敗と定義するかが
難しくなります。

 

例えば、粉瘤自体は綺麗に
取り除くことができても

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「傷跡」

 

が汚く残ってしまった場合ですが、
これに関しては粉瘤の形状や
発生場所にもよりますし、

 

傷跡が綺麗かどうかは
主観によるものも大きいのです。

 

もしも傷跡に不満があれば形成外科で
傷跡を修復する再手術を
受けることができますし、

 

自費になるかもしれませんが
最初から見た目の美しさを重視する

 

美容皮膚科や美容外科を
受診しても良いでしょう。

 

また再発の心配についてですが、
ほとんど再発することはありませんが、

 

残念ながらまれに再発して
再手術が必要になることもあります。

 

粉瘤は袋状の嚢胞組織を少しでも
取り残してしまったら
再発してしまいます。

 

「取り残して再発した場合は失敗じゃないの?」

 

と思うかもしれませんが、
もしも粉瘤が炎症を繰り返した
ものであった場合には嚢胞が

 

脆く破れやすい状態になっていたり
周囲に散らばっていたりして

 

一度の手術で取りきるのが
難しい場合があるのです。

 

したがって手術が終わった後に

 

「再発かな?」

 

と感じたらすぐ医師に相談し、
再度手術を受ける必要があります。

 

手術を行なうかどうか

 

持病や体質など、患者の状態によっては
簡単な粉瘤手術でも行なうかどうか
慎重に決められることがあります。

 

例えば、糖尿病や腎障害など
代謝に問題がある場合は
傷の回復に時間がかかり

 

感染症にかかるリスクなどがあるため
手術を受けられないことがあります。

 

また思春期や更年期、
高齢者などは粉瘤が出来やすく
再発もしやすいため、

 

手術の負担を考慮するとよっぽど
目立つ場所にある場合を除いて
見送られることがあります。

 

粉瘤の状態は人それぞれですので
治療方法については
医師とよく話し合いましょう。

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