粉瘤手術後に腫れがでた時とは?

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ここでは、「粉瘤手術後に腫れがでた時」
についてお話します。

 

粉瘤を取り去った手術後に患部が
腫れてきたんだけどどうして?

 

粉瘤の手術後は、縫合した場合に基本的には
抜糸が済めば後は傷跡が
目立たなくなるのを待つのみですよね。

 

でも、粉瘤の手術による傷跡の部分が
赤く腫れあがってきたら驚きますよね。

 

そこで今回は、粉瘤の手術後に患部が
腫れてきた時の症状についてまとめてみました。

 

粉瘤の手術後に患部が腫れてきたのはなぜ?

 

粉瘤の手術後は、手術によって破壊された
組織同士がくっつくことで
傷跡が治癒していきます。

 

この、破壊された組織同士をくっつける
役割をするのが

 

「瘢痕組織(はんこんそしき)」

 

と呼ばれるものなんですね。

 

一般的にはこの瘢痕組織が傷跡を綺麗に
治してくれるのですが、

 

ごく稀に治ったように見えた傷跡が
1〜2ヵ月後ぐらいになって
ミミズ腫れのようになることがあります。

 

これには体質も大きく関与しているのですが、
瘢痕組織が過剰に生成されてしまうことで
皮膚表面に現れてきた状態で、
この状態のことを

 

「肥厚性瘢痕」

 

と言います。

 

肥厚性瘢痕は、たいていのものは
数ヵ月から数年単位で皮膚に自然と

 

吸収されてしまうことが多く、
腫れていた患部も平らに白くなってきます。

 

月日はかかりますが、数ヵ月〜数年単位の
長い目で見て頂ければ、他の皮膚との境目も
わからない状態まで落ち着きます。

 

ただ、ごく稀に肥厚性瘢痕のような
ミミズ腫れの状態がいつまでも消えず、

 

さらに正常な皮膚までも浸食しながら
その範囲を広げていく場合もあります。

 

この状態を「ケロイド」と言うのですが、
ケロイドは傷を治そうとして活性化した

 

瘢痕組織が、逆にコントロールが
出来ない状態に陥ってしまい、

 

無制限に生成を続けてしまうことによって
起こるのです。

 

「肥厚性瘢痕」と「ケロイド」との見極めは、
専門家でも明確に判別することが
難しいものでもあります。

 

また、原因についても未だに明確なものが
解明されていないのですが、

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患部が赤く腫れあがって来たらすぐにでも
病院を受診するようにしましょう。

 

「肥厚性瘢痕」と「ケロイド」の治療法は?

 

「肥厚性瘢痕」と「ケロイド」は、
どちらも手術後に患部が
ミミズ腫れのような感じで腫れてきます。

 

特にケロイドの場合は患部の
かゆみが強く出ることが多く、

 

無意識に引っ掻いてしまって
化膿したりすることもあります。

 

しかしケロイドに対する特効薬はないので、
レスタミン軟膏などを使って
かゆみのコントロールを行っていきます。

 

治療法ですが、再び手術でミミズ腫れを
起こした部分を切除することもできますが、

 

この場合も再び同様の
症状が出る可能性もあります。

 

その他にも、放射線療法や
ステロイド注射による治療、
内服薬による治療などもあります。

 

「肥厚性瘢痕」であれば、
数ヵ月〜数年後には治るので心配はないのですが、

 

「ケロイド」の場合はどの治療法を用いても、
確実に治るとは言い切れないのも事実です。

 

しかし、現在も医学は進歩し続けている事も
事実ですので、たとえケロイドだった場合でも、

 

様々な治療法を使い分けたり
組み合わせたりすることで、

 

少しでも傷跡が目立たないよう
出来るかもしれません。

 

まずは諦めずに
病院に通ってみることが大切ですね。

 

このように、粉瘤の手術後に患部が
赤く腫れあがって来たら「肥厚性瘢痕」
もしくは「ケロイド」を疑って下さい。

 

「肥厚性瘢痕」であればさほど
問題はないのですが、「ケロイド」の場合は
傷跡が残る可能性が高いと言えます。

 

しかし、手術後に患部が赤く
腫れあがってきた時点で「肥厚性瘢痕」か

 

「ケロイド」か、その判別をすることは
専門家でもかなり難しい状況でもあります。

 

数ヵ月から数年後に患部が綺麗に
平らになってきたら、その時点で

 

「肥厚性瘢痕だったのかも?」

 

とわかる状態なんですね。

 

ですがそのまま放置しておくと
引っ掻いてしまう可能性もあるので、

 

患部が赤く腫れあがってきたら
すぐにでも病院を受診するようにしましょう。

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