粉瘤手術後痛みが続く時とは?

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ここでは、「粉瘤手術後痛みが続く時」
についてお話します。

 

粉瘤は、皮膚にできる良性腫瘍です。

 

皮膚の下にできた袋状の嚢胞と
呼ばれる所に老廃物が溜まってできるものです。

 

炎症が無い場合は通常痛みがありませんが、
放置すると徐々に大きくなったり、
細菌感染で化膿する事もあります。

 

そのため、ある程度の大きさに
なったものは手術をして根治治療を
行うようにすすめられます。

 

しかし、手術をするとなると
気になるのが痛みではないでしょうか。

 

どのくらいの痛みなのか、
痛みは続くのか、気になりますよね。

 

また、痛みが続く場合はどのような
対処法があるか知りたいはずです。

 

そこで今回は、粉瘤の手術後に
痛みが続く事について紹介します。

 

粉瘤の手術

 

粉瘤を根治をする治療は、
基本的に手術が必要になります。

 

手術には、

 

・小切開摘出術

 

…盛り上がりの中央にある開口部
(皮膚にあいた小さな穴で、
小さな黒い点に見える事もある)

 

を中心に、
できるだけ小さく皮膚を切開します。

 

そこから嚢腫を引っ張り出す方法です。

 

除去後には、皮膚を縫合します。

 

この方法は、一度も炎症を
起こしていない場合に勧められる方法です。

 

炎症が軽い場合は、一度切開して膿を出し、
開いた状態で軟膏を塗って
傷が治るまで期間をおきます。

 

症状が落ち着いたら改めて切除術を行いますが、
この場合は炎症のない粉瘤より

 

治療期間が長引き、
傷跡も目立つようになります。

 

・くり抜き法(へそ抜き法)

 

…特殊なパンチ(円筒状のメス)で
粉瘤に穴を開け、内容物をもみ出す方法です。

 

除去後、
しぼんだ袋(嚢胞)も全て取り除きます。

 

開ける穴の大きさは、
粉瘤の大きさやできた部位によって変わります。

 

主に2〜6mmサイズのパンチが用いられますが、
中には1mmを持つクリニックもあります。

 

切除術に比べて手術は短時間で済みます。

 

その反面、縫合しない場合は
傷口がふさがるまで時間がかかります。

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また、ヘソ抜き法は足の裏や、
内容物が固形化した粉瘤には向きません。

 

手術後の痛み

 

摘出術もヘソ抜き法も、
術後麻酔が切れた後から翌日くらいまで、
痛みが残る場合があります。

 

痛みの程度は、我慢できるくらいの
痛みである事がほとんどです。

 

しかし、痛み止めの内服薬
(鎮痛剤)を処方してもらえます。

 

皮膚を縫合した場合は、
傷の治りが良くて約1週間には抜糸できます。

 

ヘソ抜き法で縫合しなかった場合は、
安全に穴が塞がるまで
2〜3週間かかる事があります。

 

また、クレーター状のニキビ跡の
ような若干の凹みが残ります。

 

縫合の傷跡は、半年〜1年程で
目立たなくなる事が多いです。

 

顔などの傷跡が気になる箇所は、
皮膚のシワを利用するなど極力

 

傷跡が残らない処置をしてくれる
医療機関もあります。

 

痛みが長引く場合

 

術後の痛みが、
翌日以降も残る場合は心配になりますよね。

 

もし抜糸が順調に終わっているのであれば、
あまり心配は要らないでしょう。

 

傷口が抜糸時よりも赤く腫れたり、
熱を持っているようなら要注意です。

 

心配であれば、
皮膚科で診てもらった方が良いでしょう。

 

また、手術した箇所にもよりますが
体重がある場合に圧力が、かかり

 

鬱血しやすくなっているので
痛み長引く事もあります。

 

あるいは、粉瘤の根が深い事も
原因と考えられるのです。

 

術後の痛みの度合いや期間は、
人それぞれ違うのです。

 

このように、粉瘤の手術後に
痛みが続く原因は様々に考えられるのです。

 

抜糸時の傷の状態から、
自分で傷の状態を確認する事が大切です。

 

痛みが長く続くようであれば、
是非一度皮膚科を受診しましょうね。

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