粉瘤の手術後にしこりがある時とは?

スポンサーリンク

ここでは、「粉瘤手術後にしこりがある時」
についてお話します。

 

粉瘤の手術を受けた後に
手術跡をみてみると、

 

「なんだかまだしこりのような
ものがあるような…?
もしかして失敗?」

 

と感じることがあります。

 

粉瘤は顔や頭部、頸部などの比較的
目立つ部分にできやすいものですから、

 

手術のミスで余計に跡が残って
しまうのではないかと不安に
感じてしまうかもしれません。

 

今回は一般的に粉瘤の手術後は
どのような経過を辿るのか

 

説明しつつ、手術後にみられる
しこりについて考えられる
原因を解説したいと思います。

 

粉瘤手術後の経過について

 

粉瘤は身体のどこにでもできる
可能性のある良性腫瘍で、

 

皮下組織の中に袋状の
構造物が発生したものです。

 

袋状のものは嚢胞と呼ばれており、
その中では新陳代謝が行なわれて

 

皮脂や角質といった
老廃物が溜まっています。

 

自然治癒することはなく、
放置すると細菌が入り込んで
炎症を起こしたり、どんどん

 

大きくなっていくので早めに
治療を行なうことが大切です。

 

袋状の嚢胞がある限り
再発してしまいますので、

 

粉瘤を完治させるには
手術しかありません。

 

手術方法はできるだけ小さく切開して
中身を袋ごと取り出す
「小切開摘出術」や、

 

専用の器具で穴を開けて中身を絞り出し、
最後に袋を取り出す
「くりぬき法」などがあります。

 

どちらも手術自体は局所麻酔による
簡単な日帰り手術で、所要時間は
15分〜30分程とされています。

 

手術後の経過は、小切開摘出術では
傷跡を縫合しますので
大体一週間程度で抜糸します。

 

くりぬき法については場合によって
縫合しないことがあり、

 

そうなると傷跡が塞がるまで
2、3週間かかることもあります。

 

痛みについては粉瘤のできた場所や
大きさにもよりますが
ピークは手術日当日で、

 

翌日までには痛みを
感じなくなる人がほとんどです。

 

強い痛みがある場合には
痛み止めが処方されます。

スポンサーリンク

また傷跡が目立たなくなるまでには
さらに半年〜1年程の時間を要します。

 

手術後のしこり…原因は?

 

手術後にしこりがあると
感じる場合には様々な
可能性が考えられます。

 

例えば手術の傷跡から
細菌感染を起こしてしまった場合です。

 

傷跡を清潔に保つことができないと、
まれに細菌が入り込んで
赤く腫れてしまうことがあります。

 

早めにかかりつけ医に相談して、
抗生物質を処方してもらいましょう。

 

また血腫ができることもあります。

 

血腫は粉瘤を摘出した後に、
もともと粉瘤があった場所に

 

出血が起こって血の塊が
できてしまったものです。

 

きちんとガーゼで圧迫して
止血できないと出血が増えて
血腫を作る原因となってしまいます。

 

また手術後に激しい運動などを
すると出血してしまうことが
ありますので注意しましょう。

 

そもそも、傷が治る過程で一時的に
しこりのような状態ができるのは
自然の反応です。

 

欠損した皮膚を埋めようと
コラーゲンなどが活発に
作られるためです。

 

通常は時間が経つと
落ち着いてくるものですが、

 

まれに皮膚の再生が異常に
活性化されてケロイド状に
腫れてしまうこともあります。

 

そしてやはり再発している
可能性も考えられます。

 

再発は医師のミスによるもの
というよりは、もともと粉瘤が
炎症を起こしていたか、

 

炎症を起こしたことがある
粉瘤に対しての手術であった
場合が考えられます。

 

一度炎症を起こしたことのある
粉瘤の嚢胞は脆く破れやすい
状態になっているので、

 

手術で嚢胞組織を完全に
取りきるのは難しい場合があるのです。

 

嚢胞が少しでも残ってしまうと
再発の原因となってしまいます。

 

手術後のしこりは、時間の経過とともに
おさまることもありますが、
あまりにしこりが消えない場合や

 

大きくなる場合には
かかりつけ医に相談してみましょう。

スポンサーリンク