粉瘤が脇にできた時とは?
ここでは、「粉瘤が脇にできた時」
についてお話します。
ふと気がつくと脇の下に
できものを見つけることがあります。
「腕を動かすたびになんとなく
違和感がある…」
そんな経験はありませんか?
中には痛みを感じるようになる
人もいて、つらいですよね。
実は脇の下は色々な種類の
できものが発生しやすい場所で、
特に「粉瘤」ができることはよくあります。
粉瘤とはいったいなんなのか?
「もしも脇の下のできものが粉瘤なら、
どうすればいいのか…?」
今回はそんな疑問にお答えします。
粉瘤は脇の下にできやすい?
粉瘤とは、別名アテロームとも
呼ばれるもので、何らかの
原因によって皮膚の毛穴部分が
内側にめくれあがって皮下組織の中で
袋状に形成されてしまったものです。
袋状のものは嚢胞と呼ばれますが、
これも皮膚の一部ですので
新陳代謝が行なわれ、
日々皮脂や角質などの
老廃物が排出されていきます。
排出された老廃物は袋の中で行き場を失い、
どんどんと粉瘤をしこり状に
大きく成長させます。
表面からみるとドーム状に
プックリと膨らんでおり、
真ん中に「ヘソ」と呼ばれる
開口部があるのが特徴です。
良性腫瘍ですので命に関わることは
ありませんが、全身至るところに
発生する可能性があり、
放っておいても自然治癒
するものではありません。
いまだハッキリとした原因は
解明されていませんが、頭部、顔、
頸部、背中、脇、臀部…
など出来やすい場所はいくつかあります。
脇の下は特に湿気がこもって
雑菌が繁殖しやすいので、
もしも粉瘤ができた場合には
悪化しやすく注意が必要です。
粉瘤は基本的にはあまり症状が
みられないものですが、
開口部から細菌が入り込むと
炎症を起こして強い痛みが発生したり、
腫れて膿んだりすることがあるんです。
脇にできた粉瘤は何科?
もしも脇に粉瘤が発生した場合は
皮膚科か形成外科を
受診すると良いでしょう。
また粉瘤かどうか判断が
つかないようでしたらとりあえず
皮膚科を受診することをオススメします。
なぜなら、脇には粉瘤以外にも
様々な種類のできものやしこりが
発生しやすく皮膚科的な
疾患が多いからです。
具体的には脂肪腫やニキビ、
まれに悪性腫瘍の恐れもあります。
粉瘤であった場合には炎症を
起こしているものは抗生物質を
服用して落ち着くまで様子をみます。
膿が溜まっているものは切開して
排膿処置を施すこともあります。
炎症が落ち着いたら手術で
摘出するかどうかを判断します。
粉瘤は自然治癒することがないので、
完治させるには手術によって
袋状の嚢胞ごと取り去らなければなりません。
再発を繰り返すと嚢胞が脆く
破れやすくなるので一回の手術で
取りきるのが難しくなったり、
さらに炎症が広がって悪化する
恐れもありますので、
出来れば早い段階で病院へ行って
治療することをオススメします。