粉瘤は全身麻酔で手術する事もあるの?

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ここでは、「粉瘤は全身麻酔で手術する事もあるのか」
についてお話します。

 

粉瘤は良性の腫瘍ですが、
摘出手術を受けないと完治する事はないものです。

 

しかし、大抵の場合は外来で手術を受け、
20分前後で終わる簡単な手術です。

 

入院する必要がなく、
あっという間に終わってしまった
という声をよく聞くのではないでしょうか。

 

麻酔も局所麻酔で行われる事が多いです。

 

しかし、時に
全身麻酔で行われる場合もあります。

 

自分が、粉瘤の手術を受ける時に
全身麻酔で行うと言われたら、
不安になりますよね。

 

そこで今回は、粉瘤の手術で
全身麻酔の場合について紹介します。

 

粉瘤とは

 

粉瘤は、皮膚にできる良性の腫瘍の1つです。

 

皮膚の下に、嚢腫と呼ばれる袋ができ、
その中に垢が皮脂などの老廃物が溜まります。

 

背中や首、顔、耳周辺にできやすい
傾向にありますが、全身の皮膚の
どこにでもできる可能性はあります。

 

出来る方の年齢も、若い人から高齢の人まで
年齢は関係なくできる可能性がある腫瘍です。

 

原因はまだはっきりとは分かっていませんが、

 

・外傷
・打撲

 

・ニキビ跡
・ウイルス感染

 

などが、粉瘤のできる
きっかけとして考えられています。

 

粉瘤の治療法

 

粉瘤の治療法は、一般的に完治を
目指す外科手術が行われます。

 

手術には、

 

・摘出術

 

…麻酔をした上で皮膚を切開し、
袋を周りの組織から切り外して摘出する方法。

 

粉瘤の大きさやできた場所によって、
麻酔方法が変わる。

 

最も楽な状態であれば、
局所麻酔で数十分で手術は終わる。

 

袋を全て綺麗に取り除けば、
再発することはほぼ無い。

 

・くり抜き法(ヘソ抜き法)

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…粉瘤の中心にある小さな穴の部分に、
円筒状にメスを差し込んで表面の
皮膚と共に袋の一部をくり抜く方法。

 

くり抜いた後、袋の中の垢などを揉み出し、
袋そのものもできるだけ掻き出す。

 

摘出手術と同じように麻酔は局所麻酔を使用。

 

円筒状のメスを使用するが、
傷口は小さく縫合しない事が多い。

 

の2種類があります。

 

粉瘤に炎症がない場合は、
このどちらかの手術が行われます。

 

しかし、粉瘤が炎症や感染を
起こしてしまっている場合は、

 

まずはその炎症や感染の症状を
抑える治療が必要となります。

 

化膿がひどく膿が溜まっている場合は、
局所麻酔をして皮膚を切開し、
膿を排出させます。

 

その後抗生物質の点滴や内服で
症状が治るのを待つのです。

 

炎症や感染が軽い場合は、
抗生物質の内服のみで炎症を
抑える事もあります。

 

炎症などの症状が治まったら、
摘出手術を行ないます。

 

麻酔の方法

 

粉瘤の手術はどちらの方法であっても、
粉瘤が小さかったり取りやすい場所
であったりすれば、局所麻酔が選択されます。

 

局所麻酔の場合は、切開する場所に
まんべんなく注射を打ちます。

 

そのため、麻酔をする時に何度か痛みを感じます。

 

この痛みは麻酔する場所にもよって、
皮膚の薄い部分などは激痛を感じる事もあります。

 

しかし、そのうちに麻酔が効いてくるので
痛みは感じなくなります。

 

粉瘤の大きさ出来た場所によっては、
切開する傷の大きさが大きくなる事もあります。

 

その場合は、全身麻酔が選択されます。

 

全身麻酔で手術を行う場合は、
1〜数泊程度の入院が必要となります。

 

このように、粉瘤の手術で全身麻酔になる場合は、
傷口が大きくなる場合なのです。

 

粉瘤が大きくなればなるほど、
手術をした際の傷口は大きくなります。

 

痛みがないからと言って放置して
巨大化してしまってからでは、遅いのです。

 

是非、早めに受診して
摘出手術を受けるようにしてくださいね!

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