粉瘤手術で顔に傷跡が残るの?

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ここでは、「粉瘤手術で顔に傷跡が残るのか」
についてお話します。

 

粉瘤は、皮膚にできる良性腫瘍です。

 

男女問わず誰にでも出来、皮膚であれば
全身どこにでも発生する可能性があります。

 

そのため、粉瘤が顔に出来てしまう、
なんて事もあるのです。

 

粉瘤は、手術で切除しなければ
根治しないものです。

 

と言っても、顔にメスを入れるとなると、
傷跡が残ってしまうのでは?

 

と心配になりますよね。

 

そこで今回は、粉瘤の手術で
顔の場合の傷跡について紹介します。

 

顔の粉瘤

 

粉瘤は、皮膚の下に出来る袋状の構造物に
老廃物が溜まる事でできるものです。

 

悪性ではなく、それ自体には痛みが無いため、
サイズが小さく炎症がない場合には
経過観察をしても問題ありません。

 

ですが、顔に出来た場合は
気になるものですよね。

 

粉瘤は、ニキビのように
自然治癒する事はありません。

 

自宅ケアで治す事が難しいので、
根治には手術が必要となります。

 

顔にできた粉瘤の手術は、
傷跡が気になって中々踏み切れないもの。

 

しかし、粉瘤は放置しておくと
徐々に大きくなったり、細菌が入って

 

化膿し腫れ上がって痛むように
なったりする事があります。

 

そのため、できるだけ小さいうちに
手術をして取り除く事が大切なのです。

 

炎症がない粉瘤の治療法

 

顔の粉瘤が炎症のないものの場合は、
外来での簡単な手術で
粉瘤を袋ごと取り除きます。

 

顔にメスを入れるのは勇気がいりますが、
小さい段階であれば傷跡もほとんど
目立たないように処理してもらえます。

 

手術の方法としては、

 

・小切開摘出術(除去術)

 

…粉瘤の開口部を中心に、
皮膚を紡錘形に切開し、
老廃物が溜まった袋を丸ごと摘出します。

 

最後に皮膚を綺麗に縫合して終了です。

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メリットとしては、袋を確実に取り除くのに
最適な方法で、縫合する事で
傷の治りが早い点です。

 

デメリットとしては、
手術時間が30分程度とやや長く、
縫った跡が小さく残る点です。

 

・ヘソ抜き法(くり抜き法)

 

…直径1〜4mm程度の特殊なパンチで
粉瘤に穴を開け、そこから内容物を絞り出し
最後にしぼんだ袋を摘出します。

 

メリットは手術時間が切開術よりも短く済み、
傷跡も比較的小さく済む点です。

 

傷を縫う場合と縫わない場合があるのですが、
デメリットとしては縫わなかった場合に
穴が塞がるまでに長い時間を要する事です。

 

この場合は、傷跡がクレーター状の
ニキビ跡のように若干へこみます。

 

他にも、医療機関や医師によっては
他の手術法を取ることもあります。

 

例えば、手術用顕微鏡や
炭酸ガスレーザーを用いたへそ抜き法など、
より傷跡が目立たない方法などです。

 

炎症のある粉瘤の治療法

 

炎症がある場合は、そのまま
上記のような手術を行う事はできません。

 

炎症が軽い場合は、
抗炎症剤や抗生物質を内服します。

 

炎症がひどい場合は、
切開してまず膿だけを出し、

 

炎症を鎮めた後に数ヶ月の期間をおいて
改めて摘出手術を行います。

 

最近では、炎症している粉瘤であっても
一度の手術で摘出する方法を
提唱する医師もいます。

 

一度の手術で袋の除去まで行うため、
従来の方法より早く治す事ができます。

 

ただし、この方法はまだ新しい技術であるため、
行なっている医療機関は
それほど多くないようです。

 

このように、粉瘤の手術は炎症が
あるか無いかによって変わってきます。

 

炎症の有無や手術方法によって、
傷跡も変わってくるのです。

 

病院によっては、傷跡をなるべく
小さく済ませる方法があります。

 

大事な顔なので傷跡が気になる場合は、
そのような手術を行う
病院を探してみても良いでしょう。

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