粉瘤は小さくなるの?

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ここでは、「粉瘤は小さくなるのか」
についてお話します。

 

「あれ?いつの間にか粉瘤が小さくなってる?」

 

そう感じたことはありませんか?

 

身体の至るところに発生して
なかなか治らない厄介な粉瘤…

 

通常は放置すると、
小さくなるどころかどんどん大きく

 

成長したり悪化して
腫れたりするようになります。

 

しかし粉瘤は自然に治ったり、
小さくなるようなことが
あるのでしょうか?

 

今回はそんな疑問に
対する答えをまとめました。

 

粉瘤が小さくなることはある?

 

結論から言うと粉瘤が自然に
治癒することはありませんし、
小さくなることもありません。

 

ではなぜ小さくなったと感じるのか?

 

まずはその理由について
説明したいと思います。

 

粉瘤とは誰でも身体中に発生する
可能性がある良性腫瘍で、

 

皮膚の下に袋状の構造物ができて
中に皮脂や角質などの老廃物が
溜まっている状態のものです。

 

いまだに発生の原因は
解明されていませんが、

 

一説によると皮膚に何らかの
刺激があったり、体質などによって

 

毛穴の一部分が内側にめくれ上がって
袋を形成してしまうのではないか
と言われています。

 

袋状のものは嚢胞と呼ばれていますが、
これは皮膚の一部ですので
新陳代謝を行なっています。

 

老廃物が排出されるたびに袋の中に
どんどん溜まっていくので、
徐々に大きくなっていくのです。

 

ただ、老廃物は袋状の嚢胞に
包まれているものですし、

 

体内に吸収されるものでは
ありませんから自然に
小さくなることはあり得ないことです。

 

したがって小さくなったとすれば
考えられる原因は中身の老廃物が
外に押し出された可能性があります。

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粉瘤は表面からみるとドーム状に
膨らんでいて、真ん中に黒い点の
ような開口部がみられるのが特徴です。

 

この開口部は「ヘソ」と
呼ばれていますが、中身と外部を
繋いでいる穴ですので、

 

ちょうどニキビを潰すように
中身の老廃物が
押し出されることがあるのです。

 

特に炎症を起こしていて中に
膿が溜まっているような状態の

 

粉瘤が少しの刺激で
潰れやすくなっています。

 

なんらかの力が加わって
気が付かない間に自然と
排出された可能性が考えられます。

 

しかし粉瘤は嚢胞を取り出さない限り
何度でも再発するので、

 

このように小さくなったように
感じてもまたしばらくすると
大きく膨らむのです。

 

粉瘤を完治させるには?

 

では粉瘤を完治させるには
どうしたらよいのかというと、

 

皮膚科や形成外科を受診して
手術で嚢胞ごと摘出してもらうことです。

 

ただ粉瘤が一度潰れて小さく
なっているような状態の場合は
炎症を起こしている可能性が

 

ありますので、その場合は
まず手術の前に抗生物質を服用して
炎症を抑えなくてはなりません。

 

さらに膿がひどく
溜まっているようなら、
一度切開して排膿をします。

 

炎症が完全に治まったら手術で
摘出するかどうかを話し合います。

 

粉瘤のようなしこりが小さくなったと
感じる場合は、粉瘤が原因ではなく

 

毛嚢炎など他の疾患である
可能性も考えられます。

 

一度病院を受診して原因を特定し、
適切な治療を施しましょう。

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